知っておきたいお墓、墓地の基礎知識
日本では、お彼岸やお盆に家族そろってお墓参りをする風習があります。 実は海外でもお盆にあたる時期はありますが、お彼岸については日本独自の文化なんです。 仏教で「彼岸」は「極楽浄土」を示し、「日沈む太陽が示す極楽浄土への道を信じて進めば、 必ず極楽浄土に至る」と信じられ、春分の日と秋分の日は真東から出た太陽が真西に沈み、 現世が仏の世界に最も近づく日とされていることから、現在の秋分・春分の日(お彼岸)に先祖の供養を行うようになったようです。
日本は先祖様に対して「生かされていることへの感謝」する気持ちを大切にしていることや、 祖先様に会いに行くことで喜んでくださるという思いがありますが、 海外では民族や宗教によって死をタブー視することもあり、命日や故人の誕生日など決められた日以外は 墓地に近づかないという人もいるようで、日本と比べると死に対する考え方が違うようです。
亡くなった後に自分が入るお墓ですが、一度は考えたことがある方もいるのではないでしょうか。先祖 代々のお墓に入りたいという人もいれば、自分らしいお墓にしたいという考えの方も。近年では、少子化が進み、 お墓の跡取りがいない無縁仏が増えつつあり、また、子どもの負担をかけさせたくないという考えの人も増えていることから お墓を管理できなくなっても、お寺が供養してくれる永代供養墓が注目されています。 現在は昔に比べるとお墓も多様化していて、自由に決められるようになってきていますので、 色々と条件を比較してみて自分にあったものを選ぶことが大切です。